こんにちは,石岡市の冨田産婦人科医院です!
本日は子宮頸がん検診の結果で異常があった場合についての記事をお届けいたします.
★子宮頸がん検診で異常があった場合,産婦人科を受診してください.
一般的な子宮頸がん検診は,ブラシで子宮の入り口をこする「細胞診」と呼ばれる検査です.
この検査では子宮頸部の細胞を顕微鏡で観察し,細胞に異常があった場合,その程度に応じて「ASC-US」「LSIL」「ASC-H」「HSIL」「SCC」「AIS」といった報告が行われます.
子宮頸がん検診(細胞診)の結果で異常が報告された場合には,追加で詳しい検査を受け,子宮頸部の状態を把握することが重要です.
追加で行われる検査には次のようなものがあります.
●「ASC-US」と呼ばれる異常がある場合,HPV検査でがん化リスクの高いヒトパピローマウイルスが感染しているかどうかを調べます.
このHPV検査でがん化リスクの高いヒトパピローマウイルスへ感染している場合,次にコルポスコピー検査で子宮頸部を拡大して観察し,少しだけ組織を採取(生検と言います)して詳しく調べます.
コルポスコピー検査と生検を実施し,病変の範囲などを調べます.
●LSIL,ASC-H,HSIL,SCC,AGC,AIS,adenocarcinoma,その他の悪性腫瘍といった異常がある場合
この場合はHPV検査は行わずに,コルポスコピー検査と生検を行う必要があります.
いずれにしても子宮頸がん検診(細胞診)の結果で異常が報告された場合には,追加で検査が必要になりますので,放置せずに必ず産婦人科への受診をお願いいたします.
この追加検査を行ったうえで,経過観察や手術などの方針を決定いたします.
以前の記事でも紹介したように,子宮頸がんは働き盛りの30歳代の女性で最も多く発症する悪性腫瘍です.
子宮頸がんを早期に発見し,がんの進行がより深刻な状態になる前に治療を始めることは,女性の人生にとって非常に重要なことです.
お忙しいとは思いますが,定期的な子宮頸がん検診の受診と,異常があった場合の追加検査の受診をお願いいたします.
冨田産婦人科医院でも子宮頸がん検診(細胞診),HPV検査,コルポスコピー検査を実施しております.
子宮頸がん検診や追加検査をご希望の方は,お気軽にご相談ください.
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