こんにちは、石岡市の冨田産婦人科医院です!
本日は性感染症予防薬のドキシペップについての記事をお届けいたします。
〇ドキシペップとは?
ドキシペップとは、性感染症を予防するための抗生物質内服法です。性交渉のあと、抗生物質の 「ドキシサイクリン」を内服することで、以下の性感染症の感染リスクを下げることができます。
・梅毒(Treponema pallidum)
・クラミジア感染症(Chlamydia trachomatis)
・淋菌感染症(Neisseria gonorrhoeae)※淋菌への効果は限定的です。
〇使用方法(用法・用量)
・性交渉後72時間以内にドキシサイクリン100mgを2錠(合計200mg)、水で服用してください。
・1日に複数回の性交渉があった場合は、1日1回までにしてください。
〇効果について
・梅毒とクラミジアに対する予防効果は70~90%程度とされています。
・淋菌に対しては一部耐性菌が存在するため、完全な予防はできません。
・100%の予防効果は保証できないため、定期的な性感染症検査やコンドームの使用をしてください。
〇副作用と注意点
【よくある副作用】
・吐き気や胃のむかつき、下痢、日光過敏(肌が日焼けしやすくなる)
【まれな副作用】
・アレルギー反応(発疹、かゆみ、呼吸困難)、食道炎(寝る前に服用した場合)
【注意点】
・食後に十分な水とともに服用してください。また、寝る直前の服用は避けてください。
〇使用できない方
・妊娠中・授乳中の方
・ドキシサイクリンまたはテトラサイクリン系薬剤にアレルギーがある方
・重度の肝機能障害がある方
〇よくある質問(FAQ)
Q. 毎回飲んでも大丈夫ですか?
A. 長期間の連用は耐性菌を生む恐れがあるため、避けてください。
Q. ドキシペップだけで完全に安心ですか?
A. 100%の予防はできません。普段と異なる症状が出現した際は、性感染症検査について相談をお願いします。
当院でもドキシペップを処方しております。
ご不明点がある場合は、当院までご連絡ください。
※自費診療で1回分が2,500円(税込)です。
[お問い合わせ先]
冨田産婦人科医院
0299-23-0311